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先日、文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」と、内閣府の「新たなクールジャパン戦略の策定に向けた意見募集」のパブリック・コメントに意見を送りました。
生成AIについては、2022年の夏頃から情報収集をしていました。 シンプルな好奇心のほか、画家や漫画家に限らず音楽家や映画監督など多くのクリエイターの方々も言う「技術補佐的な(アシスタント的な)活用」や「自分にはできない広い視野でのアイデア出し」などに可能性を感じていたためです。
30年ほど前、当時少女漫画家としてはまだ珍しくカラーイラストにCG作画を取り入れ始めた時や、8年ほど前に白黒原稿の仕上げ処理をクリスタに切り替えた時と同じく、漫画製作の新しい技術として活用できないかと思っていました。 ですがその後生成AIの技術は漫画の仕事の補佐に使える(私の求める)レベルにはなかなか至らず、さらに技術的な仕組みのグレーさや、国内外問わず社会に及ぼす影響に問題点が多すぎることが気になり、結果、依然情報は収集しつつもここ一年ほどは自分の仕事の一部に生成AIを取り入れる可能性に関しては白紙に戻していました。 そして今年の年頭、Midjourneyの学習に使用されたアーティストのリストに自分の仕事上の名前(Nanpei Yamada)が含まれているのを見つけました。 当然ながら、私はこのことに一切の許可を出してはいません。 これは生成AIに対する自分の意見を、良くも悪くもまとめる必要があると思った大きなきっかけのひとつでした。 以上が私個人の、現時点での生成AI技術に対する個人的所感です。 私はネットやSNSで誰かと生成AIについての議論をしたいとは思っていません。 ですのでこの件について問い合わせや質問などを頂いても、それに答えることはできませんし、しません。 ただ、「山田南平という作家が現状の生成AI技術について良くも悪くも意見したい立場であること」「政府のパブリックコメントという機会があったので実際にそれをしたこと」を公表しておくのは悪いことではないと思い、この記事を書きました。 ここまでは、今回私が生成AIに関するパブリック・コメントに参加した事実と、なぜ参加したかの経緯を書きました。 ここからは少し、今の若い人たちに向けた私の個人的な感情の話をします。 インターネットすらなかった我々の若い頃と違って、今はSNSのおかげで作品の発表の場が広がりました。デジタル画材の普及やメイキング動画等の一般化も手伝って、若い人の画力のレベルも底上げされている。良い時代だなと、15年前には思っていました。 それが徐々に、逆に誰しもに発表の場が開けていることでその中から抜きんでるのが大変になってきているな、と感じるようになりました。 やがて電子書籍や漫画アプリなどの普及で漫画連載の場が増え、漫画家になることのハードルは30年前に比べて格段に下がりました。 ただし逆に作品の総量も増えたことで、まだ名の売れていない新人や中堅の作家さんの作品が「人目につくこと」自体がとても難しくなりました。 その流れは変化せず、どんどん加速しています。 やがて、「これは大変な時代だ、競争の激しくなかった時代に世に出られて名を売ってもらえた自分は恵まれていた」と考えるようになりました。今の若い人たちは、競争相手が増えた中で、世に出ることもそこから自分の名を売ることもすべて自分でやらなければいけない。 そこに更に生成AIです。 本当に若い人たちにとって大変な時代になってきました。 漫画家になりたくて足掻いていた十代の自分の焦燥感をまだ覚えているだけに、自分はイチ抜けした世代だからもう関係ない、とは絶対に言えない。 こんなことで筆を折る若い人に増えてほしくない。未来を放棄ぜす、周りに振り回されず、あなたの絵を描いて頑張ってほしい。 どうか自分の作品で世に出たくて足掻いている人たちの心が折れませんように。 創作活動をする若い人たちに対して、心からそう思っています。
by nanpei_yamada
| 2024-02-10 00:00
| 日記
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