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※ネトフリドラマ『ウェンズデー』の感想です。 ※前半はネタバレなし・後半はネタバレあり。 ※ネタバレありの直前に注意書きが入ります。 家人からネトフリの『ウェンズデー』を勧められて見始めたところはまってしまい、3日で1stシーズン8話を見終えてしまいました。1話50分とかあるのに。 2ndシーズン明日から始まらないんですか? なんでですか? 結論から書くとめちゃくちゃよかったです。 公開当時から大変話題になってたし、そのころから勧められていたのになんとなく見ていなかった私が言うのもあれなんですが、ネトフリ入ってる人全員見るべきだしネトフリ未加入者は入ってでも見るべき。(ついでに『マーピープル』も見よう) 『ウェンズデー』は超老舗作品『アダムス・ファミリー』の長女ウェンズデー・アダムスを主人公にした連続ドラマで、監督とエグゼクティブ・プロデューサーを『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートンがやっています。これだけでもう約束されしエンタメ作品です。一言で言うと「ティム・バートンがハリー・ポッター撮ったらこうなった」みたいなそんなドラマ。 舞台は、社会ののけ者・はずれ者な異能力者が集められた全寮制の寄宿学校で、別の学校で男子生徒を半殺し+物理的に去勢させてしまった少女、ウェンズデー・アダムスが転校してくるところから始まります。化け物家族「アダムス一家」の長女ウェンズデーは異常能力者たちの中でも異常性を発揮してしまいなかなか学園に溶け込むことができず(溶け込めなくても本人は気にしてないからますます溶け込めない)そのうちに謎の怪物による殺人事件が発生し、ウェンズデーは相棒のハンドとともにその捜査に関わっていく、という筋立てです。 『アダムス・ファミリー』をご存知の方なら想像がつくと思いますが、主人公のウェンズデーは常軌を逸した猟奇暴力系ツンデレヒロインです。 最近はみんな刺激よりも癒しを求めているせいなのか昔ほど暴力系ツンデレヒロインがわっしょいされない風潮になってきてますが、そんな中で暴力系のさらに上を行く猟奇暴力系ツンデレヒロインなウェンズデーが支持されているの意外だなとは思っていたんですが、脚本がいいよと言われて見てみたら脚本もだけどキャラ造形が全然よかった。 ウェンズデー自身の「ヒステリックに怒鳴る・怒るをしない(命令はするけど高圧的ではなく理性的かつ事務的)」「無差別な暴行はしない(なにげに正当防衛を順守)」「ちゃんと落ち込んだり反省もする(判りにくいけど)」辺りの特徴が、暴力系ツンデレヒロインという属性に対する昨今のマイナスイメージを緩和させているのかもしれない。 あとツンデレと言いつつデレはほぼなく、ほんとにたまに笑顔を見せることはあるけど色恋ではなく猟奇な光景に遭遇したり死臭を嗅いだ時とかに笑います。そこが一番好き。 そうこのドラマ、実は色恋ネタもあるんですよ。というか色恋ネタがけっこうがっつり中央に構えてて、ウェンズデーが二人の男の子の間で揺れ動いたりときめいたりする状況もあるんですが、ときめいている相手にすら笑顔を見せることはなく、ときめいてるかどうかもよく観察してないと判らない塩梅なんです。その「笑顔が出る条件が猟奇系に徹底されている」というとこがほんとにぶれなくてここが本当に本当に好き。齢16歳にして譲れない性癖を持つヒロインっていいね!! ウェンズデーのキャラ造形のぶれなさに関しては原作が『アダムス・ファミリー』だからというのが原因なのは確かなんですが、周りのこのドラマオリジナルのキャラクター達もぶれずにしっかり深掘りされて個性が立っている。しかも活躍の配分も絶妙で、公平かつ一定のテンポでさくさく物語が進みます。 確かにちょこちょこ「待ってくれそこそれでいいのか?」という部分はありましたが、どれも「まあ原作が『アダムス・ファミリー』だしな……」で済んでしまうような部分で、その辺煮詰めたり丁寧にやってる場合じゃないんで雰囲気やキャラの勢いで流せるとこは流してテンポよく盛り上げつつ話を進めるよ!という雑なとこが逆によかった。 キャラクターが動かされてる感もなくストーリー展開に没頭させられながら、毎話安定したテンポで完璧な引きを作ってクライマックスに向けて引きずり込まれて行く。これはライターの腕がいいのはもちろんのこと、計画的に練られた脚本である証拠なんですよね。ちゃんと時間をかけてシーズンの最初から最後まで一気に完成させた脚本ならではというか。自分にも身に覚えがありますが、毎話毎話、締め切りギリギリ一夜漬けであわてて書いた脚本を繋げるような製作状況ではこの安定感は出せないんです。こうじゃなきゃだめなんだよな、と思わず我が身を振り返りました。 ウェンズデー以外のキャラクターにもちょっと触れたいので触れます。 昨今のハリウッド作品ではもう致し方ないでしょうというポリコレ要素がこのドラマにもちょこっと散見されるんですが、普通ならポリコレ案件かなあと邪推してしまいそうな部分にも、ちゃんと明確な裏付けや理由が ”物語内の筋書きとして” 存在するんです。 さすが天邪鬼なティム・バートン、ポリコレ要素入れなきゃいけなくても無意味には入れないぞという気概を感じました。エンタメの第一線でずっと売れる作品を発表し続けているプロの天邪鬼だぞみたいな。 もうとにかく、一流を体験したかったら見るべき作品かと。 全部字幕で見たので吹き替えでもう一周してみようかなあ。 ちなみに、吹き替えだと字幕版よりウェンズデーに感情があるように思えてしまったので私は字幕推しです。これは役者さんの演技のせいというより、英語に比べると日本語の響きがやわらかくて湿度が高いせいもあるんじゃないかなと思いました。日本語だとよほどうまくやらないとどうしてもかわいげが出ちゃうよね。 ところでアダムス・ファミリーの長女といえば「真ん中分けおでこ出しの三つ編みおさげ」というイメージが強固でしたが、今作のウェンズデーの髪型を「重め前髪三つ編みおさげ」にした天才はいったい誰ですか? サイコパス猟奇メスガキが一気に愛され系不思議ヒロインになってしまったじゃん。すき。 ※ここからはネタバレ感想ちょっとだけ ※シーズン1ラストの内容とシーズン2の予想も含まれます ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ところでウェンズデー周りの重要な学園キャラクターたちは、ビアンカ、イーニッド、ユージーンに至るまで、ちゃんと家族が登場して生い立ちや設定なども深掘りされていました。でも実は一番重要と言ってもいいゼイヴィアだけ、「父親が有名超能力者でなんかぼんやりとこうっぽい」という説明があっただけで家族の登場もなく生い立ちの詳細も出てないんですよね。ウェンズデーの幼い頃に親族が会する葬式で出会っているという設定なのにもかかわらず、ですよ。 これ絶対なんかあるで。 最後にウェンズデーのスマホに誰かからのストーキングメッセージが届いたのだってあれゼイヴィアが贈ったスマホだし絶対ゼイヴィアの親族とか関係者からじゃん!やったー次のシーズンもゼイヴィアがめっちゃ絡んでくるやつだーーー!!! ゼイヴィア好きなので、そんな妄想を抱いて今からワクワクしています。 あ、あと弟も入学してきちゃっていいんだよ。 このアダムス姉弟でご褒美拷問見たいなあ。 ※当ブログの画像の借用転載、改変転載等はいかなる場合も禁止します※ ※Reproduction is prohibited※
by nanpei_yamada
| 2023-07-28 00:00
| 落書き:その他
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