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金マビ一時休載のおしらせに、たくさんの反応ありがとうございました。
金マビコメント欄やSNSや直接のメールなど、色々なところで反応を頂きました。 怒られることもあるかなという覚悟も少ししていたんですがまったくなく、みんな優しいな!?と驚きました。本当にありがとうございます。 「無理しないで下さい」「健康上の問題でなくてよかったです」と言ってくれるかたがすごく多くて、ありがたいなと思う反面、健康上の問題は皆無なのに申し訳ないなという気持ちもあります。 でもそれに関しては同業のお友達に「蓄積疲労こわいですからね。気をつけて長く描きましょう」と言われて、そうだなあと思いました。私も今年で50になるしな……! というわけでここ数日、色んな言葉を頂いて感謝しきりです。 頂いたお言葉には質問形式だったり私が答えたいと思う内容のものも多かったので、この場で少しお返事してみます。 ■早めに確実に再開よろしくお願いします 個人によって時間への感覚が違うので、「早めに」という部分は確約できません。 たとえば。たとえばですよ!?たとえば今から3ヶ月休んだとして、「思ったより短かった」と感じる人もいれば「長すぎる」と感じる人もいるよね、という理由からです。 3ヶ月という具体的な数字はたとえばの数字ですのでよろしくおねがいします(笑 でも「確実に」というところはほんとにしっかりお約束できます。絶対にちゃんと再開しますので信じてください。 「山田先生なら本当に再開してくれると思うから安心して待ちます」というお言葉も頂いて、最初どういう意味かな?とちょっと悩んだのですが、最近は昔よりも、休載から再開せずに事実上終わってしまう作品が増えたせいかなと思ったりもしました。Web連載は特にそういう傾向が強いですよね。 「休載の理由を説明してくれて嬉しかったです」というお言葉も頂けたんですが、確かに、理由を明かさず(明かせず)休載になってしまう作品は多いですね。私も自分が楽しみにしていた作品のひとつふたつがそんな状態になっているケースはあって、それもあってちゃんと事細かに現状をお伝えしておこうと思った次第です。実際、そうしたことで「理由を説明してもらえて嬉しかった」と言って頂けたので、間違いではなかったなと思って私も安心をもらいました。ありがとうございます! ■自分にできることはないですか? これがもしも「アシスタントが捕まらない・スタッフ不足のため休載します」だったら「アシスタントに応募してください!」とお願いできるのですが、そうではないので難しいですね。 今回の休載に関しては、信じて待っていて頂くことが読者さんにしてもらえることかなと思っています。 あ、あと、作品の感想を頂けると励みになります!!!! これが最大の、読者さんにしていただけることかも。 というか、読者さんにしかできないことです。 厳しいお言葉や苦言も大丈夫ではありますが、私もいちおう人間なのでお手柔らかにお願いします(笑 それと、キャラクターの悪口を言うのは、個人のSNSとかならありですが、金マビのコメント欄では避けてほしいです。私は慣れていますが、読者さんは慣れていない人も多いと思うので。楽しもうと思って作品公式のコメント欄を覗いたのに、そこで自分の好きなキャラがけちょんけちょんに言われているのを見たら悲しくなりますしね。 ■エクトルくんはまた出てきますか? 出てきます。彼はしぶといです。 カナヅチだけど。 ■この内容で一人でこの頻度で描いてたんですか!? そうなんです。内情ばらしてしまうと、ネームのストックが尽きてしまい、そのネームを書きためる期間を十分にとれず、ネームと原稿を同時に描いていたのがここ数回でした。 1話が多くても15Pなので可能なスケジュールではありましたが、ここ数回はネーム真っ白な状態から仕上げまでを丸三日で描いていました。 初日→シナリオとネーム 2日目→下絵とペン入れ 3日目→背景とベタとトーン という配分です。 以前は1話分45~50Pほどのネームを数話分(多いときは150P分、少ないときは100P分ほど)二週間からひと月くらいかけて書きためておいて、それを分割して一回ずつ原稿に仕上げていました。原稿にかける時間は五日間くらいでした。 ネームから仕上げまでを3日でというスケジュールも、最初は無理だろうと思っていたのにけっこうやれてしまった、という驚きは自分にもありました。でもこれは多分ずっとは続けられない、どこかでバランスをくずした時に、自分の健康か作品のクオリティかどちらかが犠牲になる、と早々に思って、前のようにちゃんとネームのストックを作っておくやりかたに戻すために休載の申し出をしました。 金マビはずっと一人で描いているということはブログのほうではたまに伝えていたのですが、今回初めて知ったというかたのほうがきっと多かったと思います。 「読み心地がいいのは全てをお一人で描いていたせいだったのかと納得しました」というお言葉、本当に嬉しかったです。一人で描いていることが世界観を狭める結果になっていたらいやだな、という不安も実はあったので! ■金マビにもアシスタントを使えば良いのでは? これはマンガを描いたことがない人にはぴんとこないかもしれませんが、アシスタントを使うことが必ず時短に繋がるわけではないんです。金マビは、アシスタントさんを使わないで全部私一人で描いたほうが早く仕上がるマンガです。(私の他の作品はそうではありません。だから恋犬と騎士どうはアシスタントさんに手伝ってもらって描いています) たとえば、金マビは現代日本を舞台にした作品ではないので、アシスタントさんに「ここにこれを描いてほしい」ということを伝えるだけで、多分他の作品の倍くらい時間と手間を使います。資料を集めて細かい部分まで説明をして(ちなみに金マビの舞台になっている5世紀のブリテン島は、ヨーロッパの歴史の中でもとりわけ資料の少ない時代と場所の組み合わせのひとつです)描いてもらったあとにリテイクを出すこともきっと多いです。 自分で描けば、頭の中で思い描いた光景をそのまま紙に描くだけなので意思の伝達は要りません。一瞬です。 描く作業にしても、どこまで手を抜いてどこまでしっかり描けばいいのかとか、パース的な正しさはどこまで追求すればいいのか等が、他人の原稿だとわからないものです。自分で描けば、最初から「ここはそんなにしっかり描かなくてもいいな」「ここのパースは嘘でいい」という匙加減がわかるので早いのです。 あとは、もう意地ですね(笑 「多数の連載をこなしているからこそのこだわりもありますよね」といってくださるかたがいたんですが、そうなんです、それなんです。自分の思ったそのままの世界を自分だけで描いてみたいというこだわりが、金マビにはあります。 それはつまり、自分に描けるものしか描けないという狭い世界になる可能性もあって、だからこそなるべくなんでも描ける人間になりたい、という欲求もすごいです。なかなか理想どおりにはいきませんが! ■このマンガは何年計画なのか? エピソードを盛り込むのも良いけど全体の流れも考えてほしい 苦言ありがとうございます。 最近の小袖姫編を助長に感じられて不信感を抱かせてしまったでしょうか。 最近とあるインタビューで「金マビは登山で言うと現在何合目ぐらいですか」という質問をされたのですが、その質問には「三合目です」と答えました。「一巻まるまる小袖姫編に使うのは配分として間違っているのではないか」と思われてしまった可能性はありますが、6巻までで三合目ということは全体では20巻くらいか少し越すくらいの分量になりそうということです。 そう考えると小袖姫編で一冊使ってもたいした量ではないのでは!と思っていただけはしませんでしょうか。 私としては小袖姫編は、たまきがひとりで成長する場として必要な物語だと思って描きました。人死にや謀略のなかで成長することがあれば、人の生活の営みの中で成長することがあってもいいと思います。今後たまきも命の危険の中で成長しなければいけないことも起きるかもしれませんが、少なくともこの時のたまきには、価値観の違う人たちとの日常的な交流による成長が合っていると考えました。また、このあとの本編はかなり血なまぐさい流れになっていくので、少し息継ぎできるエピソードが長く続いてもいいかなという思惑もありました。 6巻までで5年かかってるってことは、完結まであと十数年かかるってこと?と思われてしまうかも知れませんが、それは単純計算なので、多分そうはならないです。 金マビは本業の連載(連載開始時は『桜の花の紅茶王子』で現在は恋犬と騎士どう)のかたわらに描いている作品です。だからこんなに刊行ペースが遅くなっています。でもいつか「もう本業連載を持たなくていい」ということになったら金マビだけ描き進めていけるようになります。そうなれば1年に2.5冊くらいは描けるかなと思っています。 とはいえ、それでもとても長丁場の作品にはなります。 そんな長い連載に付き合っていられないと思われたらとても残念ではありますが、ご理解頂けるといいなあと思います。 これからも金マビに関しては、自分の描きたい物語を描きたい風に描いていきたいと思います。そしてそれを読んでたくさんの人が面白いと思ってくれたらこだわった甲斐がありますし、こんなに嬉しいことはありません。 頑張りますので見守ってください。 ![]() ※当ブログの画像の借用転載、改変転載等はいかなる場合も禁止します※ ※Reproduction is prohibited※
by nanpei_yamada
| 2022-04-18 00:00
| 日記
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