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花ゆめ編集部の編集部員おばらさんによるレポートをきっかけに、私の個人的な見解で何回か書いてみた「BLのキュン」に関する記事ですが、今回は「BLならではの男性像」についてまとめてみました。
おばらさんのレポートの「BLならではの男性像」の項目は、主に受けのケースについて書かれています。その主旨は以下、 男性キャラが恋愛や性行動において受動にまわされている状態(行為自体の受動以外にも攻めから全力で性欲を向けられる・性的に見られる等)や、男性キャラの ”可愛い” 方面に大幅に寄った演出・表現を見ることは、少女漫画では多くない。 というものです。 BL作品を嗜む女性読者はこの「受け男子の可愛さ」にキュンとなります。(ちなみにこの場合の「可愛さ」は見た目の可愛さだけを言うのではありません) 少女漫画でもヒーローの可愛さを表現する局面はゼロではなく、ヒーローがたまに見せる可愛げや弱さに女性読者は母性本能を刺激されます。 しかし少女漫画のヒーローは可愛さを見せても最後は必ず挽回して主導権を握る立場に戻ります。逆にここで可愛いまま・受動のまま・弱いままで終わってしまうと物語の構造が破綻したり、一般的な女性読者の感情が消化不良を起こす可能性もあるので、立場のスイッチは必要です。 ところがBLの受け男性は、可愛かったら可愛いまま、受動だったら受動の立場のまま押し通せてしまいます。リード役は攻め男子が担当するので、受け男子は可愛さや受動姿勢を崩してまでリード側にまわる必要はありません。攻めをリードできる受けや実際に攻めをリードする受けもいますが、「受けはリードしなくても良い」というスタンスが根本にあるのです。 「受けが可愛いと思えない作品にはハマりきれない」という女性BL読者は多いです。(大事なことなので二度言いますがこの場合の可愛さは見た目の可愛さだけを言うのではありません)女性BL読者は「能動的でかっこいい男性像」を攻めで補完し、「受動的で可愛い男性像」を受けで補完する、という二重の読み方をしている人が多いと思います。一石で二鳥を落とせるのがBLなのです。 あと「性的にも行動的にも受動なのに態度はめちゃくちゃかっこいい受け」も存在します。(私WBLのシュウイーはこれだと思ってるんですが絶対に間違ってない)逆にいうと「態度はめちゃくちゃカッコいいのに性的には受動に回ってくれる男性像」となるわけで、これも少女漫画ではあまり見られないタイプの男性です。 受けによる男前なキス(WBL) ![]() ![]() (シードーくんはさ……落とすまではめちゃくちゃ押せ押せの王子様攻めだったのに落とせたらとたんにシュウイーよりべそべそするんだよね~~~~~すき) (って書いてからいや「騎士どう」もこのパターンのキスシーンだったな??と気づきました。かっこいい系受けが好きなのかな自分……) ここまでは女性読者の視点で語りました。 そしてここからちょっと(個人的に)面白い展開になります。 私は女性読者なので上記以外の視点は持てていなかったのですが、実は前回の記事に対して、BLを読まれる男性のかたから「BL読んでる時って男性役割から降りられる感覚があって、それで癒される」という感想を頂きました。 「うわーなるほどー!」とめちゃくちゃ目から鱗だったし、同意されている男性が他にもいてまた驚きました。 えーこれは……これはつまり、 BLは男のプリキュア なのでは!? みたいな。 飛びましたね。女の子が女性役割から降りられる作品ってなんだろう?って思ったとき、「プリキュアだな!」と思ってしまったので。 (女の子が戦う作品はプリキュア以前にもセーラームーンという世界的ヒット作品が存在しますが、セーラームーンは女の子が女の子のアイデンティティや性的欲求を備えたまま戦う作品だと認識しているので、「女性役割から降りられる」安心感とは遠いな、という判断です) おばらさんはレポート内で、「近年『女の子が抱いちゃだめですか?』や『あなたが甘くねだるまで』等の、女の子が男の子を攻める系の男女モノが電子で調子がよさそうなのも興味深い」と語っていました。 こうした男女逆転作品が受けることの原因として、「女性読者がBLの受け身な男性像に慣れたからという背景があるのかな」と思っていたんですが、「男性役割が免除される仕掛けの恋愛作品に男性読者が癒されている背景もあるのか?!」みたいな気づきがあってとても面白かったです。 後半ちょっとそれましたが、以上が、私が今回こねくりまわしていた「BLにおける男性像」でした。 ちなみに今回は受けのことしか語れませんでしたが、「BLの攻めは少女漫画のヒーローよりキャラクターの振り幅がでかい」という感想もお見かけして、 ほ、ほんとだー!!! と思わず納得してしまいました。 ほんとだ……なんでだろうね……?! 少女漫画でも定番のわんこ系やスパダリや鬼畜どSはもとより、少女漫画だと特殊ヒーロー扱いになるどクズな攻めも底辺な攻めもBLにはけっこうな割合でいるし、割となんでもありだぞBLの攻め……!! 女性相手だとへたなことはできないけど相手が男だとクズでもいけるとかそういうことなのか?? ちなみに逆にいうと「少女漫画のヒーローは振り幅が狭い」ということになりますが、そのとおりです。 パターンの少ない中で作家ごと作品ごとの個性で全員違った魅力があるように見えるのが少女漫画のヒーロー像の醍醐味だし、振り幅が狭いということは安心感に繋がります。少女漫画は乙女の実家なのです。 (そしてそんななかでたまーにどクズなヒーローがいたりするとその希少性でとても目立つので、それはそれでよし) やっぱりこねくりまわしは楽しいなーーーー。 知的遊戯だなー。 ※当ブログの画像の借用転載、改変転載等はいかなる場合も禁止します※ ※Reproduction is prohibited※
by nanpei_yamada
| 2021-10-15 00:00
| 落書き:その他
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