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そういえばご紹介し忘れていたこと。
騎士どう前編で、グラントが自分の時代にいた頃にリュートで歌っていた歌を現代のギターで披露するシーンがあるのですが、 ![]() これは「Miri it is(ミリ・イット・イス)」という13世紀の楽曲で、中英語の最古の歌といわれています。 私がこの曲を知ったのは20数年前のイギリス旅行の際で、ドーヴァー城のお土産やさんで購入したイングリッシュヘリテッジの音楽CDに収録されていました。 「いつかアーサー王伝説のマンガ描けたら絶対作中で使うんだ絶対だ」と心に誓って20数年後。やっとアーサー王物語主題のマンガ描き始められたというのになにを間違ったか五世紀のブリテンを舞台に選んでしまったため使えずに悔しい思いをしていたのですが。やっと!使える!!とものすごく張り切って作中に使用したのです。 あまりにも思い入れがあったため騎士どう自体の作品タイトルも最初は『ミリ・イット・イス』とか『夏待ちの鳥』とかいう候補を考えていたんですが、前者は「意味がわからないから覚えてもらえなさそう」と没になり、後者は「ネーム進めてみたらけっこうドシリアスでもないポップメなコメディ路線になりそう」と没になり、結局『イケメン騎士を拾ったんだがどうしたらいい?』という、ポップでコメディ路線でイメージにはあってるけど長いせいで覚えてもらえなさそうでも一見しただけで内容がわかる良タイトルになりました。 ちなみに楽曲自体、Youtubeで聞けます。 色んなバージョンがあるよ! 中英語翻訳を担当してくださった濱田先生のお好きなバージョンがこちら、 (楽曲自体としても作中曲の雰囲気に一番近いです) 男性ボーカルとアレンジがかっこよくてこちらも好き。 【中英語版】---------------------------------------- Mirie it is (1225) Mirie it is while sumer ilast With fugheles son, Oc nu necheth windes blast And weder strong. Ej! Ej! what this nicht is long, And ich with wel michel wrong Soregh and murne and fast. 【作中和訳(意訳)】---------------------------------------- 夏の間は陽気に暮らす 鳥たちも歌う夏 今はどうだ、冷たい風が吹きすさび 季節は厳しくなるばかり ああ、この夜のなんと長い なす術(すべ)もなく 嘆き、悲しみ、ひもじさに耐える -------------------------------------------------------------- 中英語歌詞の和訳は濱田先生にメインの訳を手伝ってもらいました。 自分で訳すなかで上手く収まらない部分のアドバイスを頂く形で助けていただいたのですが、そんな中でも一番濱田先生素晴らしいですと思った個所が後半の 「And ich with wel michel wrong」 の部分で。 これ直訳すると「わたしはこのひどく不当な境遇で 」のような感じになり、日本語の歌詞としてはとても美しくない、どうすれば……?と頭を抱えていた個所だったんですが、これを濱田先生が 「なす術(すべ)もなく」 とものすごくばっさり美しい訳をしてくださり。 もう即座に頂きました……。これはすごい。すごくないです? 私に文才がないってだけじゃないはず。 と、訳もほんとに素晴らしいものにできて感謝しかないのですが、曲自体もすごくすてきなので、グラントがギターを弾くシーンに合わせて聞きつつ本編を読んでいただけたりするととても嬉しいです。
by nanpei_yamada
| 2021-01-31 00:00
| 日記
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