カテゴリ
タグ
落書き(509)
アーサー王伝説(505) 金色のマビノギオン(499) 紅茶王子(422) お知らせ(406) わんこ(344) 恋するMOON DOG(238) 映画・ドラマ・ゲーム(171) 原稿作業(162) 設定資料(145) 漫画 描き方(132) イラスト(89) いかアサ(76) 騎士どう(73) inJACKout(63) 漫画製作道具(55) クリスタ(49) プラモデル(34) 五月の鷹(29) 参考書籍(25) 吉岡家(23) オレチョコ(18) 空色海岸(17) 久美子と真吾(16) ケルト神話(14) 歴史メシ(13) 刀剣乱舞(12) 通行人スケッチ(7) おしえて真先輩!(5) アサめし(5) 夢日記(3) 三人吉三(3) アーサー王物語ネタbot(2) 検索
最新の記事
LINK
以前の記事
2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 |
犬飼いとしていろいろ考え込んじゃったので、ちょっと書いてみます。
どんなゲームかは先日の記事で書いたので省略するとして。 ネタバレはしない、と書きましたが、まったくネタバレに触れずには自分の考えたことを書けないので、やっぱり触れます。 以下、「renal summer」の結末ネタバレが書かれています。 見たくない方はご注意ください。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ いろいろ考えてしまったのは、おじいさんの出す結論についてです。 おじいさんは腎臓病を患った自分のわんこが弱っていずれ死ぬことを先送りするために、犬の冬眠装置を自作していたことが、ゲーム終盤で明かされます。初日からおじいさんの家に頻繁にドローン配達されていた大きな荷物は、おそらくすべてこの機械のためのパーツで、ゲーム中盤に見ることのできる犬の人工冬眠システムの新聞記事と、6日目あたりに見ることのできる何かを組み立て始めるおじいさんの姿を見て、プレイヤーはおじいさんの意図を察します。 そして最終日の朝の新聞で「犬の人工透析用ナノ技術が2030年に実用化」という記事が載っているのを見て、おじいさんが10年間犬を冬眠させる気なのだと理解します。 そして最後、おじいさんは完成した冬眠用システムにわんこを収めてフタを閉め、犬の腎臓であるプレイヤーも目を閉じて夢を見始める、というラストです。 これはクリアした真面目な犬好きの人たちはみなさん賛否両論のようで。 わかる。私も自分が老犬介護の末にあの選択をするかと聞かれたら、絶対にしません。 理由はいくつかあって、まず、冬眠処置をした結果、犬がまったく苦しまずにいられるかがわからないから。 二日酔いで安静に寝ている状態だって、「あー早くアルコール分解できねーかなー」ってうつらうつらしつつ苦しいじゃないですか(たとえが大変私らしくて面目ない)。それを10年も自分の愛犬に課せられない。 薬剤を用いた安楽死だって、眠るように死ぬからといって本当に苦しまずに死ねているかは実際のところはわかりません。でも、10年は続きません。 (犬の安楽死については過去に記事に書いたので、もし興味がおありでしたらどうぞ) それと、10年後に自分がちゃんと健在でいるかどうか責任が持てないし(透析用ナノ技術とやらがほんとに10年後に実用化されているかだってわからない)、そんな不安定な自分と未来の技術に大事な犬の命を託すことができない。だったらちゃんと、自分の手で自分の腕の中で、苦しんでいる犬に引導を渡すほうが責任をとることに繋がると思ってしまうんです。 さらに犬だって、そうやって死を回避した結果そのあとその無理をさせた身体で何年生きられるのかと考えたら、延命させるより今この場で自分の腕の中で看取ってあげたほうが幸せなんじゃないか?と考えてしまうから。 これが私がおじいさんの立場だったらあの選択はしないなと思った理由です。 ただ例外的に、もし犬の年齢が若かったら? これはおじいさんとおなじ選択をする可能性高いなあと思いました。 ゲームをプレイするとわかるのですが、わんこ、最初はめちゃくちゃ元気なんです。農作業をするおじいさんの後ろで巻き上がる草に夢中で飛びついていったり、投げた棒を取りに行く遊びを延々繰り返したりと、犬を老犬まで飼ったことがあるひとはわかると思いますが、老犬な様子がまったくない。それが日が進むに連れて急速に寝たきりになっていく。くわえて、ゲーム開始直後におじいさんの読んでいる新聞の見出しが「ペットの人工透析システム崩壊」という内容なんです。だからもしかしたらこれ、今までは透析をしていたから腎臓にハンデがあっても普通の犬のように暮らせていたけど、いまになってそれがダメになったとても若い犬、という状況なのでは?と思ったのです。 そしてもしいまうちの四歳になったばかりの桐が同じ状況になったら、そして冬眠期間が10年という長期間でなかったら。 期間が5年以上だったら先に上げた理由で躊躇して、やっぱり手を出さないかもしれない。でも3年だったら悩んだ末に手を出すかもしれないし、その期間が1年だったらおそらく飛びつきます。 このゲームを始めたきっかけが、「主人公のわんこが昔自分の飼っていたわんこに似てたから」と前の記事に書きましたが、実はそのわんこ、我が家に来てすぐに運悪くめちゃくちゃやばい病気にかかってしまった子でもありました。(色んなとこをたらいまわしにされてしまった保護犬で、やっとうちにもらわれてきたというのに、なんて運の悪い子なんだよ。そしてそういう不憫な感じがとても似合うきれいな子でした) 彼の羅漢した病気は本人もとてもつらい思いをするもので、看病する側も控えめに言っても地獄でした。朝、血まみれになっている犬を見ると、数年前に逝った先代犬の看病と看取り(こちらもわりと壮絶なものでした)をどうしても思い出しました。でもそのたびに、「でもこの子は前の子と違ってまだ二歳で若いんだ。これは看取りのための看病じゃなくて、この子の未来のための看病で、完治したらもうあとはみんなで十数年幸せに生きられるんだ」と思うと頑張れました。実際投薬で完治するのがわかっていた病気でしたし、治ってからは病気のために酷かった外見もすっかりきれいに元通りになり、死ぬまで再発はしませんでした。 なので、きっとおじいさんのわんこも若かったのかな。 そしておじいさんもおじいさんに見えて実はけっこう若くて50代後半くらいで10年の時間もものともせず、冬眠マシンもとても高性能でわんこは幸せに元気だった頃の夢を見てすやすやしているんではないかな、と思おうかと思います。 それだってやっぱり、最後に座り込んで冬眠機械を見つめるおじいさんの背中は悲しすぎて、泣いてしまったわけなのですが。 とにかく、犬の死についていろいろ考える機会をくれたゲームでした。(普段から考えすぎるほど考えてはいますけど) 始めて三日目くらいにはちょっと後悔して、オチを見ずにアンインストールしようかなと考えもしたんですが、すぐ「いやゲームごときで投げ出すようでリアルのわんこの死が看取れるかい」と思い直して意地で続けました。 結果、最後までやってよかったです。でも死んじゃうエンドを見るためにもっかいやろうという気にはまったくなりませんし、現在進行形で老犬介護をしている人は絶対にやってはいけないです。ゲームで削られる精神的リソースは、目の前のわんこに全部そそいであげましょう。介護の合間の息抜きはもっと萌えられて元気の出るゲームをしましょう。とうらぶとか。 ただ、看取ってしばらくして気持ちが落ち着いたらプレイしてみるのもいいかもですね。 音楽・雰囲気・空気感・犬のかわいさ、満点のゲームです。 でもいまはやっちゃダメですよ。 最後に、腎臓わんこにそっくりだったうちのわんこの写真をどうぞ。 とてもよいわんこでした。 また会いたいなと、たまに思います。 ![]() ![]() 【その他ちょっと思ったこと】 機械を組み立てるおじいさんの傍らのわんこがもはやピクリとも動かなくなっているのをやるせなく眺めつつタイルを消していた時、ふと「Σえっもしや死んでる!?」とハッとした次の瞬間、「いや俺(腎臓)生きてるし んなわきゃあない」と思いなおすなどしました。 ![]() あと、最終日の血液の汚さよ……。 これすぐ汚れで色の判別しづらくなるなあ、でもまあタイルがくっついたら同じ色だったとわかるからいいか、と思ってたんですが、くっついたかどうかもわからなくなるほどだった。えぐい。
by nanpei_yamada
| 2020-08-19 00:00
| 日記
|
ファン申請 |
||