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ちょっと前に岡田さんから「紅茶王子のアッサムとハルカの関係は、やはりアーサーとランスロットの関係を変奏したものなのでしょうか」というご質問を頂いたのですが、実は紅茶王子の7巻に、こんなセリフがあります。
まんまかよみたいな(´・ω・`) 実はこれ私も忘れてたんですが、金マビを描き始めてから読者さんに指摘されて「あーっそんな台詞言わせたことあったねーーーー!!!!」と思い出して探し出しました。昔のコミックス開くのちょっとしんどかったです…… なんでこんなセリフを喋らせたのかというと、ひとえに「アーサー王物語早く描かせてくださいよねえねえ」という担当さんへの押し付けがましいアピールだったような気がしないでもないです。割と本気で。 で、そもそも『紅茶王子』のアッサムと奈子とハルカの関係性の設定を考えた段階ではどうだったのかというと、実はこれはただの偶然でした。「円卓っぽい主従三角関係にしよう!」と思って三人の関係を決めたわけではなく、描いてる途中に「あ、奈子とハルカとアッサムも主従絡みの三角関係だね」と気がついて、じゃあと思ってアーサー王物語ネタに絡ませたセリフを言わせてみた、というところが実情です。 むしろわざと狙ったのは、実は『紅茶王子』終盤の『王様の子ども達』編に突入したあたりです。(コミックスでいうと23巻あたりですね) このあたりは、主人公達の親世代の王様や女王様達が過去の恋愛沙汰や愛憎関係を引きずったまま年を重ねて、それらが爆発するというストーリーラインなのですが、明確に「いつか円卓物描く時のための練習台」として、いいとしした王様や王妃様の、若い頃の愛憎関係のもつれからくる泥沼話を描いておきたい、という試みで描き始めました。 だいぶしつこく何度もいっていますが、ほんとうに「アーサー王物語を漫画で描きたい」という気持ちは私の夢で悲願で、ずっとそれを鬱々と抱えながら仕事をしていました。 「アーサー王物語描きたい」ということを隠してはいませんでしたが、ここまで本気で描きたいと思っていた事実は隠していたので、この歳になって金マビを発表した時、意外に思われたかたも多かったと思います。 描きたいけど描かせてもらえない作品があるということ自体が、若い頃の自分には恥ずかしく、それをなんとなく隠すことが普通になってしまっていました。あまり描きたい描きたいと言いすぎると、それでも描かせてもらえない現実に心が折れそうになっていた時期があったのも大きいです。 ほんとうに描きたいものはひとまず隠して、編集部や読者さんに望まれる作品を描きながら、認められて褒められたり、好きですとか人生を変えられましたと言われるとやっぱり嬉しいし、描いていてよかったと思いました。それでもやはりどこかで「本当に描きたいのはこれじゃないんだけどな」という気持ちはあって、そしていまやっと描きたいものを描かせてもらえて、面白いと言ってもらえて、良かったと心底思っているのですが。 でもですね、実は特にいかアサのお仕事を頂くようになって気がついたんですが。 金マビやいかアサの関係で知り合う女性の方々には自分と同世代か少し上の方が多いんですが、「紅茶王子を読んでました」「真吾と久美子のシリーズを読んでました」と言ってくださる方がすごく多いんですよ……! しかも男性の関係者の方に「妻が紅茶王子を読んでいて……」と言っていただける事もすごく多くて。ご高名な先生にも数名そんな嬉しいことを言われてしまい。 『紅茶王子』長く描いてよかったな、と最近はとても思います。 全部が今に繋がっているんだなあ。と、思います。
by nanpei_yamada
| 2019-05-30 00:00
| 日記
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